ハウスインスペクターのひとり言

またまた間が空いてしまいました。こんなブログでもいつも見て下さっている方、ごめんなさい。
本日は、かたり（錯覚）商法です。


１年前床下換気扇工事を行った家に、「点検に来ました」と業者が訪れました。てっきり以前施工した業者だと思い床下点検をさせたところ、業者はシロアリを見せながら「シロアリが発生しています。こちらにも責任があるから２００万円の工事を半額でやります。」と勧められ、その場で契約を行い、翌日工事が終了しました。もちろんその業者は以前工事を行った業者ではなく、銀行まで付いて来て代金を受け取り、渡された領収証には業者名や連絡先が記載されていませんでした。
他社をかたった例です。真面目なシロアリ駆除業者さんには申し訳ないですが、この手のトラブルは多いですね。恐らくシロアリも自分で持参したものでしょう。もちろん業者に責任があってシロアリが発生したなら、お金は払わなくていいです。

これも床下換気扇ですが、「以前取り付けた業者が倒産したので、その業務を引き継ぎました。」と業者が点検に来ました。「湿気がひどいから補修工事が必要」と言われたが、あまりにも高いので断ったが強引に契約書にサインさせられ、工事も行われました。どうしても納得できずに解約を申し出ましたが、「工事が終わっているんだから出来るわけないだろ」と怒鳴られてしまいました。
実はここを施工した業者は、倒産していませんでした。倒産した会社の業務を引き継ぐ会社がある場合、普通は何らかの通知が来ます。

「太陽光温水器の設置方法が悪いので、修理が必要です。」と業者が訪れました。「メーカーの責任ですが、このメーカーは倒産していて修理ができないので、当社で補修します。」と言われましたが、不審に思い確認したら、メーカーはちゃんと存在していました。
このように、すぐ契約をせずに確認をすれば、未然に防ぐことができます。

次回は実験商法です。