これはかなり重大な欠陥です。
写真は住宅の駐車場で、この駐車場の上に建物が乗ります。
地面からニョキニョキと出ているのは、木の杭です。ここは地盤が悪いので、本来の杭の代わりに木杭が使用されています。昔ならいざしらず今時木杭ですよ。
上に建物が乗るのだから、駐車場が基礎の役目を果たします。その下がこんな状態なんです。
築後間もなく、地盤沈下が発生するでしょう。
はじめまして。いつも興味深く拝見しています。
本件に関してちょっと解らない点があったので質問します。
1)本来はどうあるべきなのでしょうか
2)なぜ地盤沈下の発生が予測されるのでしょうか
3)この先この工事は続行されるんでしょうか
こんにちは。勉強になります。
私の家も木杭なのでこれを読んで不安になりました。
↑のKTZKさんの質問には答えていただけないのでしょうか?
個人的に答えているのであれば、再度こちらに回答を公開をしていただきたいです。
お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
北キツネさん、コメントありがとうございます。KTZKさんには直接答えましたので改めて書きます。
木材が腐るのは、湿気のためです。木材は含水率が17%になると、細胞にリグニーという膜が出来ます。こうなると細胞内に水分を含まなくなり、長持ちします。法隆寺の木材が何百年ももっているのはこのためです。
地下水位も関係するのですが、このリグニーが出来ていない木杭は、水分を含み続け、いずれは腐ってしまいます。
昔は木杭が使用されましたが、最近は殆ど使用されません。腐る可能性があるからです。もし杭が腐れば、建物は不動沈下し傾くことになります。
木杭を使用しているということは、支持地盤は浅いのだと思います。最近は、この場合地盤改良といって薬剤を混ぜて地盤をコンクリートのように硬くする工法をとります。大体1~1.5mくらいです。
これ以上深いと、杭を打った方が安くなります。
また最近は10年の地盤保証がつく場合が殆どですが、木杭の場合は保証がつきません。
この現場は、業者を変えて工事をやりなおしました。
回答ありがとうございました。
よくわかりました。
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