第三者検査をしていると、色々な事があります。
まだ第三者検査が広く浸透していない頃の話です。
施工は大手住宅メーカーでしたが、浜松支店で第三者が入るのは私が初めてでした。
施工は概ね良好でしたが、一部指摘事項があってお互いにギクシャクしている状態でした。
そんな時、隣の家からまるで嫌がらせのようなクレームが出ました。
施主がお詫びに行っても駄目で、訴えると興奮状態です。これからの事もあるので施主は行かない方がいいという事になり、代わりに担当営業マンが交渉する事になりました。
真面目な方で、毎日のように隣に通って交渉を続けたのですが、あまりの無料難題についに相手の前で怒ってしまいました。こうなると、そのメーカーの誰が出てもどうにもなりません。ついには、私が出て行くことになりました。
先方の興奮も第三者が出てきた事で多少はおさまり、ある程度で妥協してくれました。
メーカーから感謝されたのはこの時が初めてで、それ以降はメーカーとの人間関係もスムーズに竣工を迎える事ができました。
このように、検査以外にも第三者が役に立つ場合も多いのです。