様々な手を使って

先日、当社のパートさんの娘さんから「知り合いが住宅見学会に行ったら、業者がこんな書類を持ってきたけど、こんなのあり?」と相談がありました。
書類そのものをアップしたいのですが、ちょっとまずいので文で説明します。

その書類には「しあわせの家づくり申込書と書いてありました。
A4サイズで1枚の用紙ですが、まず上半分を。
『○○○○(施主)は、□□□□(業者)の理念を理解し、同店スタッフに私たちのしあわせの家づくりに専念していただくことを強く希望し、金十萬円を納入し決意といたします。』
このあと施主の住所・氏名・捺印欄があって、下半分に続きます。
『□□□□は○○○○様の決意を決して無駄にしないようにスタッフ一丸となり、持てる力の限りをつくして、土地探しからプランニング・借り入れ手配・施工・アフターまですべてにお手伝いし、○○○○様のしあわせの家を完成させることを誓います。尚、ご契約までの間にお客様の熱意にお答えできない場合は、速やかにお預かり金を返却します。』

この文章を読んで、どう感じますか?私は、『不幸の家づくり申込書』だと思いました。
まず、これを業者が持ってきたのが、見学会の夜か次の日だということ。まだ業者のことがわからないのに、理念を理解しなんて笑っちゃいます。

次にどうして10万も払うのか。確かに業者がお金を預かる事はあります。その場合は、物件を予約したり、設計をしてもらったりと形がはっきりとしています。土地も決まっていない状態では設計が出来る訳もなく、何に対しての報酬でしょうか?土地探しだって、不動産屋さんは土地を探して紹介して契約して初めて手数料がもらえるんです。前もって受け取れば犯罪です。お客さんを逃がさないための契約書だというのがまるわかりですよね。

家づくりに専念していただく、これもふざけてますよね。業者が一生懸命業務をこなすのは当然のことですが、専念するということは一人のために業務を行うこと、他のお客さんもいるんだから専念できるわけがありません。

そして、自分達で申込させておきながら「熱意にお答えできない場合は」なんて書いてあります。こんな申し込みをさせておきながら熱意に答えられないことは許されません。

業者は、見込み客を顧客に変えるため様々な努力をします。今回のように申込金を預かるのも一つの方法で、これ自体悪いとは私は思いません。契約ができるまで業者は無報酬です。
中にはルールを破るお客さんもいます。例えば相見積もり。相見積もりは複数の業者から同じ業件で金額を出してもらい、比較検討する事です。しかし、中にはある業者に何枚も図面を描かせて金額を出させ、それを他業者に見せて「これと同じでこれより安く出来る?」という人がいます。
こんな人を少しでも排除するため、一時金を預かるということになるのですが、業者もきっとそんな事はしたくないと思います。


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